網カゴ・タライ式栽培鉢

網カゴ・タライ式栽培鉢は培地をバーミキュライトにした養液栽培に使う。
写真の左手前に自動給水器(水位調整器)があるが貯水槽は二階にあるので水圧の関係で高圧型(非売品)を使っている。自動給水器の出水端子から黒チューブでタライの下部の入水端子に接続し底面給水している。自動給水器の設置台の高さ調整により、タライの水位を変える。自動給水器は設置台に針金で固定し風などで倒れないようにしている。タライに入水端子が2個あるのは栽培鉢を並列接続する場合に使用するためと、一時的に自動給水器からの給水を止めるときに黒のゴムチューブで両入水端子を止めるためである。ゴムチューブの中央は結んであり、ここでは使用しない端子部からの水漏れを防いでいる。

 

網カゴ・タライ式栽培鉢は下記写真のように構成されている。

 

網カゴとタライ、黒のカラーボード、支柱は100円ショップで、緑の野菜収納袋は近所のホームセンターで入手。
タライの下部に入水端子用のつなぎ(GX-36)を2個つけて、アルミテープで太陽光が浸入しないように覆う。網カゴに交差させるように支柱をまげて固定する。風の強い春の時期にはこの支柱の上をビニール袋で覆う。黒のカラーボードは雨水の浸入防止用で、中央に直径3センチの穴を開け傘状に曲げられるように中央から外側まで切り込みをいれておく。3センチの穴の周辺部には円柱状の土手を築き、雨水の浸入を防止する。緑の野菜収納袋は網状になっておりカゴの内側に貼り付けて培地のバーミキュライトが外にこぼれないようにする。支柱の両側をヒモで結ぶ。このヒモの中央からヒモをたらし野菜の茎に巻き、支柱にする。

 網カゴ・タライ式養液栽培の利点は電気を使わない点だ。屋外に電気コードを引くのは大変だしエアーポンプやストーンなどの機材や電気代もかかるので電気を使わずに大量に収穫できないかと考えた。結果、網カゴは根への空気の通りもよく効果的だった。主にトマトなどの大型野菜の栽培に使用すると効果的である。