トマト水耕栽培・養液栽培の11月

毎月中旬に報告してきたトマトの水耕栽培・養液栽培は先月で終了する予定だったが、実はまだ栽培が続いている。写真は本日の中玉トマトの養液栽培状況である。

アイコの水耕栽培は今月の初めに根が枯れたので撤去したが、バーミキュライトを培地にした養液栽培の中玉トマトはまだ枯れていないので栽培を続けている。トマトは最低気温が4度以下になると枯れてしまうのだが、明日ごろから寒波が来そうなので、さすがに何日も持たないだろう。今は実が赤くなるペースが相当遅いので収穫量は極めて少なくなっている。次の写真は南壁に自生したミニトマトで、こちらもほとんど枯れかけている。寒冷地の八戸ではトマトの屋外栽培は11月中旬が限度である。

ところで今年は10月初めごろ、中玉トマトの枝をバーミキュライトを培地にした鉢に植え、二階のコンクリート部屋で実験的に養液栽培をしている。写真が現在の状況である。

この部屋はもともと盆栽の室内栽培用に作られたものだが冬でも温室並みに暖かいので、この時期でもトマトは枯れることなく黄色い花を咲かせている。今年は植えるのが遅かったので花が実になる前に枯れるのだろう。しかし来年は8月に枝を植えておけば11月末まで収穫が見込めそうである。秋になると陽射しが傾くようになるので室内栽培でも日当たりと温度を確保でき、トマトの秋収穫ができるのではないかと思う。

トマト水耕栽培・養液栽培の10月

トマト栽培については5月から毎月中旬にこのブログで書いてきたが、今月末で整理することになるだろう。紅葉情報が聞かれるこの時期、枯れ葉も目立ち、実も赤くなるスピードが遅くなり養液の消費量もぐっと減ってきた。毎年のことだが青いままの実が大量に残るものの見限って撤収せざるを得ない時期が近づいているなと感じる。

ちなみに最後の写真は水耕栽培・養液栽培ではない。昨年落下したミニトマトから自然に芽が出て育ったものである。肥料もやらずにほったらかしの割には南壁で日当たりが良かったせいか思いの外成長した。
トマト水耕栽培・養液栽培の利点は適切に肥料を与え続けることができるため、長期にわたって収穫し続けることができる点だ。寒冷地の八戸でも7月中旬から10月まで毎日のように食べた。8月、9月と大量収穫できる時期はジュースにしたり、冷凍保存もした。収穫の少ない7月、10月はサラダの彩りにしたりで、無駄になることがなかった。キュウリやピーマン、パプリカ、インゲンなどは収穫時期が集中してしまい、余ったり、足りなかったりで調整が難しい。その点トマト・ミニトマトは狭い庭でも長期にわたって大量収穫できるのでお勧めである。トマト栽培の問題は真夏の最盛期の水遣りの大変さだが、それも私が開発した自動給水器を使えば手間いらずなので水耕栽培式家庭菜園に最も適している野菜だと思う。

簡易温室で秋の野菜栽培

二階のバルコニーの一部を簡易温室にしている。これは家庭菜園用ビニール(0.1㎜✖️185㎝✖️10m)で天井から床まで包み、支柱で止めただけの簡易なものだが、寒冷地の八戸では最高気温20度程度で最低気温は10度を下回るこの季節に活躍してくれそうだ。

写真は左にレタス、シュンギク、ホウレンソウ、そして右はミニトマトとキュウリだ。いずれもバーミキュライトを培地にした養液栽培である。ミニトマトは庭で栽培しているものから枝切りして刺したばかりなので根が十分ではなく、しおれ気味である。またキュウリの苗は8月末に植えたものである。ミニトマトとキュウリはこの時期、温室でどの程度育つかの実験用で収穫は期待していない。レタス、シュンギク、ホウレンソウの葉物野菜は収穫まで少なくとも60日はかかるので11月下旬の収穫を期待している。
簡易温室は床にスタイルフォームやベニヤ板、そしてその上に黒のシート(ゴミ袋)を敷いて保温性を高めたつもりだが、外気温に対して3〜10度程度しか高くはならない。せいぜい東京辺りの気温といったところだ。簡易温室は今年5月に作ったものでこの秋どの程度効果があるものか楽しみである。

トマトを冷凍保存

この時期になると、ミニトマトやトマトの収穫量が増えて、消費が追いつかない。生野菜サラダで食べるほかトマトジュースやトマトスープにもしているのだが、1日30個程度の消費量で残ってしまう。今日は枝落ちするミニトマトのアイコが多くなったので200〜300個まとめて収穫した。

収穫したアイコや中玉トマトはこれから冷凍保存する。スーパーの袋に入れてそのまま冷凍庫に入れる。これから2〜3回この様に冷凍保存することになるだろう。そして10月になれば収穫量も徐々に減っていき10月末には終了となる。
収納ケース式トマト水耕栽培は日当たりさえ良ければ、長期にわたり大量の収穫が見込める。トマトの栽培は水遣りが大変だと言われるが、私が開発した自動給水器があれば時々45リットルの貯水槽用ペールに養液を入れるだけで手間がかからない。今年は栽培時期は終わったが、来年はこのブログで紹介している自動給水システムをお勧めしたい。

台風18号の被害を受けた家庭菜園

八戸市では昨日の台風18号の最大風速は観測史上最大の41.7メートルだった。私の家庭菜園も支柱で組んだヤグラが崩れたり、ベランダの簡易温室が壊れるなどの被害があった。写真は崩れたトマト水耕栽培・養液栽培のヤグラである。

簡単には崩れないように支柱を斜めに組むなどかなり頑丈にしたつもりだったが、今回の強風で崩れた。トマトも100個ほど落下していたが、それでも全体の1割にも満たず被害は軽微だった。
次の写真は今年作ったベランダの簡易温室である。

こちらも支柱でビニールを止めていたのだが、支柱が崩れ、一部ビニールも破れていた。支柱はベランダの鉄筋に結んだだけだったので強風でビニールに風圧を受け、その力で外れてしまったようだ。今日片付けながら支柱をもっと強靭に組み立て直さなければと考えを巡らした。八戸は寒冷地なのでこれからシュンギクやほうれん草、レタスなど栽培するためにはこの温室を早急に復旧させる必要がある。

トマト水耕栽培・養液栽培の9月

トマト栽培について5,6,7,8月と1カ月毎に書いてきた。トマトの収穫は8月、9月がピークだが8月と比べると枯れ葉が増えてきた。下記写真は収納ケース式水耕栽培のアイコである。

アイコの実は支柱で組んだヤグラの上に移ってきたが、枯れ葉も増えてきた。時々枯れ葉は整理しているのだが、葉が重なって日差しが通りにくい場所は実も小さい。ヤグラの上に広がった枝葉を整理した方が良いのだろうがすでにジャングル状態である。
次の写真は道路側から写したもの。

ヤグラの上から道路側に垂れ下がるように枝葉が伸びている。収納ケース式水耕栽培のアイコは一株でバーミキュライトを培地にした養液栽培の中玉トマト4株と競合しているが、アイコの方がはるかに優勢である。これは中玉トマトの栽培ポットが小さいためである。
次の写真は南壁の塩ビパイプ式水耕栽培のモモタロウである。

ほぼ枯れてしまった。原因は根が成長しすぎてストーンからのエアーが通りにくくなり根が茶色になり死んでいるためだ。この塩ビパイプ式水耕栽培は初期の成長は速いが、根がパイプに詰まるほど成長した段階で酸素不足により枯れ始める。
日当たりさえよければ、トマトの水耕栽培・養液栽培での収穫量は根が成長できる容量の栽培槽の大きさと、そこへの酸素の供給量によって決まることがわかる。

トマトを収穫し貯水槽の養液を満タンにする

東京に1週間ほど行ってくるのでトマトを収穫した。

アイコと中玉トマトだが、合計300個ぐらいである。毎日トマトジュースにして20個程度は食べているのだが消費が追いつかない。収穫したトマトは冷蔵庫に保管した。
収納ケース式水耕栽培で育てているアイコは1株で晴天の日は養液を20リットルぐらい消費する。1週間晴天が続くと140リットルぐらいになるので45リットルのペール4個を並列につないで貯水槽とし、養液を満タンにした。バーミキュライトを培地にした養液栽培の中玉トマトの方は栽培槽が小さかったせいか成長のスピードが遅くなったので4株用に45リットルのペール3個並列につないで養液を満たした。
私の水耕栽培・養液栽培は自動給水式なので留守中は無人栽培となる。収納ケース式水耕栽培でヤグラを組んで大量収穫を目指している人も結構多いと思うが、自動給水でなければ1日何度もバケツで養液を入れなければならないはずである。トマトの本格水耕栽培には私が開発した自動給水器をお勧めしたい。

毎日トマトジュースを作る

昨日書いたようにトマト・ミニトマトの収穫が最盛期を迎えている。自動給水式トマトの水耕栽培・養液栽培の場合は適正に養液が供給され続けるので、寒冷地の八戸では寒くなる10月下旬まで、この大量収穫が続くと予想される。土耕栽培では追肥などが難しく一株での収穫に限度があるが、トマトの水耕栽培・養液栽培では気温さえ続けば成長に限界がない。
よく食い切れないだろうと言われる。確かにご近所に多少配ったりもしているが、これだけの大量収穫が続けば、生野菜サラダやスープ、野菜炒めなどで食べるのには限度がある。トマトの皮とタネは消化されないので大量に食べれば腸閉塞の恐れなしとも言えない。そこで私は毎日トマトジュースを作って飲むことにしている。作り方を紹介する。
まずミキサーにトマトを入れスムージー状態にする。

次にドンブリを下にして網とヘラを使って濾す。

網に赤い皮とタネだけが残る。

ドンブリにできたジュースをコップに入れて出来上がり。

トマトやミニトマトを冷凍保存して、ミキサーを使ってシャーベット状にして食べるのも美味しいが、このところの冷夏ではこの生トマトジュースが一番である。市販のトマトジュースのように加熱処理していないので酵素類もそのまま生きておりクリーミーで健康的である。消化できない皮とタネを簡単に除去できるので、大量に食べても問題がない。私は冬は毎日リンゴ、夏は毎日トマトジュースで健康を維持している。

トマト水耕栽培・養液栽培の8月

5月、6月、7月とトマトの水耕栽培・養液栽培について書いてきた。8月になり、連日の大量収穫でこのペースが10月まで続くと予想される。写真は塩ビパイプ式水耕栽培の桃太郎、水耕栽培のアイコ、バーミキュライトを培地にした養液栽培の中玉トマトの全体風景である。

この内塩ビパイプ式の中玉トマトは7月下旬に枯れてしまった。原因は根が育ちすぎて塩ビパイプに詰まってしまいエアーストーンからの空気が通らなくなったからだ。もう一株の塩ビパイプ式も7月末で成長がほぼ止まっている。これも塩ビパイプに根がギッシリ詰まっているからだと予想される。塩ビパイプ式は狭いスペースでも日当たりが良ければ成長が速いが根の容積に限界があり大量収穫は難しい。
ところで塩ビパイプ式は道路に面した南壁で育てているのだが、実が赤くなると盗まれてしまう。昨年は鳥対策で赤くなる前に実に三角コーナー用の網を被せていたためカラスにいたずらされることも人に盗まれることもなかったが今年はダメである。私はまだ桃太郎は一個も食べていない。
衣装ケース(収納ケース)で水耕栽培しているアイコは支柱で組んだヤグラを大きく超えて成長し続けている。一株で大量収穫を目指すならこの衣装ケース式が最も優れていると思う。毎日10個収穫のペースなので3ヶ月で1000個ぐらいは収穫できそうである。これは土耕栽培の10倍もあり、養液の使用量も晴天の日は1日10リットルを超えるので自動給水器を使った水耕栽培としては最も効果的だと思う。
あと黒い大型バケツにバーミキュライトを入れて養液栽培している4株の中玉トマトも好調である。とりわけ、このトマトは3月にタネから育てたものだけに感慨もひとしおである。寒冷地の八戸で発泡スチロールの箱にアンカを入れて発芽させ、最初、苗はヨーグルトメーカーを使用して育て、少し苗が大きくなった頃に簡易温室で50センチほどまで成長させ、最後に大型バケツに移植して栽培したものだ。現在ミニトマトのアイコと競い合うようにヤグラを覆っている。
いずれの方式のトマト栽培もほぼ順調だがこのところの連日の雨で実が割れるのが悩みである。ヤグラの上をビニールシートで覆えば良いのかもしれないが高く成長しすぎてそれも難しい。

夏野菜の収穫と養液消費量

今年はベランダに設置したビニールハウスの効果でキュウリやインゲンの成長が速い。庭や南壁で栽培しているトマトも順調だ。7月上旬から食べる分だけ収穫してきたが、そろそろ食べきれなくなり、実家におすそ分けできるほどになってきた。下記写真は今日の収穫分である。

連日の暑さで野菜の養液の消費量も凄まじく、今日は45リットルペール(通常40リットルの養液を入れている)で10杯分、すなわち400リットル分の養液を作った。最も消費量が多いのがベランダで温室栽培しているキュウリ、インゲン、メロンである。45リットルペール2個が4日で空になった。トマトも今年は株数が多いので養液の消費量も半端ではない。連日の高温、晴天でキュウリやインゲン、トマトは一株で10リットルぐらい消費している計算だ。私の自動給水システムは塩ビパイプで配管し、塩ビパイプに取り付けた端子から、それぞれの鉢の水位に設定した自動給水器に接続しているが、それでも末端の鉢への給水が弱くなっている。要するに貯水槽に近い鉢で養液が大量消費されると、末端では水圧が下がって養液供給量が減ってしまうようだ。