毎日トマトジュースを作る

昨日書いたようにトマト・ミニトマトの収穫が最盛期を迎えている。自動給水式トマトの水耕栽培・養液栽培の場合は適正に養液が供給され続けるので、寒冷地の八戸では寒くなる10月下旬まで、この大量収穫が続くと予想される。土耕栽培では追肥などが難しく一株での収穫に限度があるが、トマトの水耕栽培・養液栽培では気温さえ続けば成長に限界がない。
よく食い切れないだろうと言われる。確かにご近所に多少配ったりもしているが、これだけの大量収穫が続けば、生野菜サラダやスープ、野菜炒めなどで食べるのには限度がある。トマトの皮とタネは消化されないので大量に食べれば腸閉塞の恐れなしとも言えない。そこで私は毎日トマトジュースを作って飲むことにしている。作り方を紹介する。
まずミキサーにトマトを入れスムージー状態にする。

次にドンブリを下にして網とヘラを使って濾す。

網に赤い皮とタネだけが残る。

ドンブリにできたジュースをコップに入れて出来上がり。

トマトやミニトマトを冷凍保存して、ミキサーを使ってシャーベット状にして食べるのも美味しいが、このところの冷夏ではこの生トマトジュースが一番である。市販のトマトジュースのように加熱処理していないので酵素類もそのまま生きておりクリーミーで健康的である。消化できない皮とタネを簡単に除去できるので、大量に食べても問題がない。私は冬は毎日リンゴ、夏は毎日トマトジュースで健康を維持している。

トマト水耕栽培・養液栽培の8月

5月、6月、7月とトマトの水耕栽培・養液栽培について書いてきた。8月になり、連日の大量収穫でこのペースが10月まで続くと予想される。写真は塩ビパイプ式水耕栽培の桃太郎、水耕栽培のアイコ、バーミキュライトを培地にした養液栽培の中玉トマトの全体風景である。

この内塩ビパイプ式の中玉トマトは7月下旬に枯れてしまった。原因は根が育ちすぎて塩ビパイプに詰まってしまいエアーストーンからの空気が通らなくなったからだ。もう一株の塩ビパイプ式も7月末で成長がほぼ止まっている。これも塩ビパイプに根がギッシリ詰まっているからだと予想される。塩ビパイプ式は狭いスペースでも日当たりが良ければ成長が速いが根の容積に限界があり大量収穫は難しい。
ところで塩ビパイプ式は道路に面した南壁で育てているのだが、実が赤くなると盗まれてしまう。昨年は鳥対策で赤くなる前に実に三角コーナー用の網を被せていたためカラスにいたずらされることも人に盗まれることもなかったが今年はダメである。私はまだ桃太郎は一個も食べていない。
衣装ケース(収納ケース)で水耕栽培しているアイコは支柱で組んだヤグラを大きく超えて成長し続けている。一株で大量収穫を目指すならこの衣装ケース式が最も優れていると思う。毎日10個収穫のペースなので3ヶ月で1000個ぐらいは収穫できそうである。これは土耕栽培の10倍もあり、養液の使用量も晴天の日は1日10リットルを超えるので自動給水器を使った水耕栽培としては最も効果的だと思う。
あと黒い大型バケツにバーミキュライトを入れて養液栽培している4株の中玉トマトも好調である。とりわけ、このトマトは3月にタネから育てたものだけに感慨もひとしおである。寒冷地の八戸で発泡スチロールの箱にアンカを入れて発芽させ、最初、苗はヨーグルトメーカーを使用して育て、少し苗が大きくなった頃に簡易温室で50センチほどまで成長させ、最後に大型バケツに移植して栽培したものだ。現在ミニトマトのアイコと競い合うようにヤグラを覆っている。
いずれの方式のトマト栽培もほぼ順調だがこのところの連日の雨で実が割れるのが悩みである。ヤグラの上をビニールシートで覆えば良いのかもしれないが高く成長しすぎてそれも難しい。